019 豊明神使との思い出【3】M田所領主

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豊明神使との思い出       M田所領主

「素敵」 「チェリー」 「バカヤロー」

この三つが豊明様を非常に表していると思います。
まず「すてき」という言葉です。
豊明様は御本部、市川でお暮らしになっておられた時よく「すてき」と、
仰るんです。
何か話していると、すてきだねと、おしゃられました。

その頃すてきってどう書くのか考えていたんですけど、
この「素」の「敵」ですね。
何か自分が思っている感覚と字が合わないんですね。色々調べたんです。

「すてき」という言葉がはやったのは江戸時代後期だったそうです。
それまでは「素敵」という言葉はなかったんです。
ようは俗語、若い人がチョー○○とか言うじゃないですか。

意味としては「出来過ぎ」「粋なほめ言葉」なんですね。
「出来過ぎ」よく芸能界でひっくり返して言う言葉がある様に、
当時ハイカラな人達は何を言っているか分からない様に
「すぎ」「てき」という事で、すぎてき。
素敵と漢字はあまり意味はないんですけど。

豊明神使は本当に話していると褒めてくれます。
あっ!素敵だね、とか。素敵なんて日頃言われた事がないんで、
何かドッキってしますし嬉しいしそんな自分を懐かしく思い出します。

それとチェリーです。
チェリーっていうと皆さん若い方はきっとミスターチルドレンの曲名かなんかと
思うのですが、これ豊明神使が喫ってらした煙草です。

チェリーって薄いピンクのタバコ。吸わない方は分からないでしょうが、
チェリーというのは日本タバコ専売公社というのが日本に出来て最初に作った頃の
銘柄がずっと2011年まで名前が引き続けられてきたんです。

で最初のチェリーというタバコを吸っていらしたのが皆さんよくご存知の
山本五十六さん、その他池波正太郎さんが、このチェリーを吸っていて、
おそらく豊明神使は割と文化人とか時代の先端を行っていらっしゃる方の思考
というのが好きで、おそらく吸われていらしたのは2代目になってからの
チェリーだったと思います。

それをよく吸っていらっしゃいました。
非常においしそうに吸うんですよ。
かっこつけるんじゃないんです。
ああ、タバコって美味しいよねーという雰囲気でタバコを吸っていらっしゃいました。

でこのバカヤローです。これは必ず出てくるんですけれど、
バカヤローイコール豊明神使、バカヤローの雄叫びが豊明神使なんです。

バカヤローと言われる私は日本教の愛子になったのが二十歳過ぎていて、
他の所領主さんの様にずっと星友愛子からの愛子ではございません。
20才の若造でしたから、身体の大きな豊明神使が大きな大きな声で市川の
菅野駅にまで響き渡る様な声でバカヤローっていうんですよ。かなりビビリました。

分け隔てがないというか特に血のつながりが強ければ強い程、
なんか怒られていた様な気が、私は記憶しております。
玉常神使と金山君はいま所領主さんでしたか(奉帥司)この二人が一番怒られて
いました。
でその頃私はカルタだとか、序の御声とかで、帥征神使学は玉常神使と金山君
やっぱり難しいし、覚える量も多い。
その中でバカヤローといわれるのを隣の部屋で聞いてて、その後私達が入っていって、
それこそ発表とかそういう気持ちじゃないんですね。ともかく恐かった。
本当にビクビクしてました。

でも豊明神使というのは優しい方で感じられるられるんですね
怒った方が伸びるのか、怒らないと方が伸びるのか。
私は後者と思われたのか、あまり怒られなかった。
怒るとこいつつぶれるなと思われたんじゃないかなと思うんですが。

この三つが豊明様の非常に大きな思い出で、
自分でも今辞めましたがタバコをすっていました。

素敵という言葉をやたら使いたがるんです。
言っているんですけど言っている本人が恥ずかしくなってくる。
かっこわるいなーと思いつつ。

本当に豊明神使はタバコを吸う姿、
そして素敵だねーと言って、人を褒める姿、
バカヤローと言っている姿がとっても絵になるんです。

ですから20才の私には、若造があこがれる大人の姿、
(男が惚れる男の姿)が豊明神使だった様な気がします。
かっこいい大人という気が私はしておりまして、
少しでも、それに近づける様にと私は思っております。

この三つが私の中で豊明神使の凝縮された姿だったのではと思います。

(十五の月に掲載されました記事を、御本人の同意を得て載せさせて頂きました。)

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