神話編1「ギリシャ神話」

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雲泥萬里。雲泥萬里。雲泥萬里。
こんにちは。たんぷーです。

今日は神話編1「ギリシャ神話」を載せますね。

愛子の方々はすでに神話が本当の話の変型で、神様は生きていらっしゃるということを知っていますが、世界の人々は神話をどうみているのでしょうか?

「シュリーマン」この名前を聞いたことがある人は多いと思います。
おとぎ話と言われたトロイの町を発見した人です。

なぜ彼がこんなに有名なのかと聞かれたらこう答える方が多いのではないでしょうか。
おとぎ話と思っていた話が本当だったということを、トロイの町発見で証明したから、そして世界に衝撃を与えたから、、、と。

おとぎ話の町が実際にあった。それだけでは世界に衝撃は走りません。
では、なぜ?

ここから、今日のお話、「ギリシャ神話」が始まります。

なんでそんなに衝撃が走ったのか?

それはこのおとぎ話と思われていた、叙事詩イリアスが、ギリシャ神話の神々の名前がたくさん出てくる物語。
単なるおとぎ話ではなく「半分神話」の世界だったからです。

半分神話?と言うのはギリシャ神話のように神が主人公というのではなく、この物語は英雄達の物語で、この中には何人ものヒーローが登場するのです。
あのアキレス腱で有名なアキレスも登場します。


英雄達の物語で、ヒーローが登場するのは当たり前〜。
と思う方、違うんです。
今では「ヒーロー」というと英雄とか主人公とか訳されていますが、もともとの意味は「神と人間との間に生まれた子供」のことを指していました。

神と人間との間に生まれた子をヒーローと言ったのです。

神様と人間との間の子供だから勇敢な力を持っていました。そこでヒーローという言葉に英雄という意味が加わったのです。

このことに刺激を受けたが人々がいました。この半分神話のおとぎ話が本当にあった話だったら、ギリシャ神話だってもしかしたら本当にあった話から生まれたのでは?と考える人々が出てきました。

そこでギリシャ神話の中で、有名でしかも場所の特定がしやすい話を発掘することにしました。
ご存知の方はご存知! クレタ島クノッソス宮殿のことです。



この神話の概要ですが、

ゼウスの子、ミノスがクレタの王になる時、神との繋がりを誇示するために海神ポセイドンに頼んでお供え用の雄牛が送ってもらった。

しかしあまりにも素晴らしい牛だった為、惜しんで他の牛を代わりに貢物にした。

怒ったポセイドンはミノス王の后パシファエにその雄牛を恋させ、その結果牛頭人身の怪物ミノタウロスが産まれた。

王は迷宮を作りミノタウロスをそこに閉じ込め、毎年属国のアテナイ(アテネ)より送られてくる14人の少年少女を貢ぎ物としてミノタウロスを養った。

これを知ったアテナイの王子テセウスは人身御供の中に潜り込み、迷宮の中のミノタウロスを退治した。テセウスに一目惚れしたミノス王の娘の知恵を借り、無事に迷宮から脱出した。

こんな荒唐無稽な話、実際にあったなんて誰が考えるでしょう。


ただトロイの町の発見に刺激を受けた人々は発掘を始めます。
最初の発掘は失敗でした。2回目もだめ、もうあの話は単なる話で実際にはなかったのではないかと思い始めたその時、宮殿跡が出現したのです。単なる物語と諦め始めた時でした。

人々は驚愕しました。ギリシャ神話の世界が出現したのです。
あの神話の世界が本当にあったのか!


人々の驚きはこれだけではありませんでした。もっと掘り進めるうちに再度驚かされることになりました。

なんとその王宮は神話の中に書かれていた通り迷路になっていたのです!
神話の中のあの迷路の王宮です。

もっともっと掘り進めていくと王の間が現れました。
玉座がありその上に王の紋章が飾られていました。

それを見て人々は再度心から驚かされました。
なんと玉座の上に飾られていたのは双頭の斧だったのです。

双頭の斧とは雷神ゼウスが雷を起こす時の道具であり、

雄牛はゼウス象徴だったからです。

「追記」

クノッソス宮殿発見から相当の年月が経ちました。この時の初々しい衝撃はおさまり今では様々な角度からこの発掘が検証されています。
色々な考えがある中ではっきりわかっている事は、ある時からミノスの時代からギリシャの時代へと変わった事です。

この発掘の時に同時に発見された粘土版があります。この粘土版には3種類の文字が刻まれていました。
象形文字と線文字aと線文字bです。

クノッソス宮殿があった文明を王の名前ミノスからミノア文明その後の文明をミケーネ文明と呼びます。
線文字bのミケーネ文明はギリシャ語が元になっていて現在解読ができています。

しかしその前のミノア文明と思われる線文字aの解読は元になる言語がどのようなものが使われているかもどんな民族であったのかも未だわからないので解読が進んでいません。

はっきりとわかっているのは非ギリシャ文明のミノス文明からある日突然ギリシャ系のミケーネ文明へと変わった事です。

そして神話の中の人物、ゼウスの子として伝わっているミノス王は実在したと言われています。

シュリーマン: 

ドイツの実業家で考古学者おとぎ話に過ぎなかったトロイ遺跡の発見者。
ミケーネ遺跡、ティリンス遺跡も発掘。考古学に大きな成果を上げた。
実業家として成功していた彼は遺跡発掘の前に世界旅行をしていて、慶応元年6月1日から7月4日まで日本にも滞在。
日本についての旅行記も書いています。

  

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