013 御神学の東京とは?【3】

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御神学の東京とは? 【3】
夏季大会と豊明様の部
夏季大会と豊明様 その2     I田M生所領主

しかし東京の優勝はこの年だけで、次の年以降はなかなか優勝
できませんでした。
3人の青年幹部の皆様も順に御入教、青年幹部は0上さん一人の時もあり、
先輩青年会の皆さんも〈地区青年の東京に負けるな〉と私達以上に
頑張られたとお聞きしています。

大祭が終わった後の目標は夏季大会であり、当時の錬成風景は初夏の
夜に週に一度か二度、
市川の豊明様宅に夜集合し、各種目毎に豊明様に御指導戴くものでした。
私は常に一教ないし二教百歌集に出場させて戴いていたのですが、
カルタの錬成は
豊明様宅の二階にある子供部屋やピアノの有ったフローリングの
部屋で行われていました。
錬成そのものは大変真剣ですがそこは若者同士、和気藹々のなかで
何回か錬成し、休憩時間に一階の御神前の間や和室に降りて行くと
大変張りつめた雰囲気に出くわし、
カルタで良かったと何時も思ったものでした。

全員で行う舞楽を除くと、カルタ以外の種目は御神訓御神歌や
序の御声など
いわゆる暗記を必要とする種目でした。
豊明様から例題が出されるのですが、何回も何回も答えられない時、
雷が落ちます。
それはそれは怖いもので〈馬鹿やろう〉の声にその場が凍りつき、
脂汗を出す人、泣き出しそうになる人、必死に暗記する人、
無駄口をやめてシーンとする人など思いっきり全員が反応します。
そんな事が毎年続きました。
もっとも錬成が終了した後は、いつも芙蓉様が冷たいお茶とお菓子を
用意して下さり、
雑談に花が咲いて初夏の夜を楽しみ又来る明日への活力としたものです。

本当に懐かしい思い出であり、今思えばそんな豊明様の雷も本番で
頑張らせてやりたいとの親心があったればこそ、
本番で上がって本来の力が出ないのではかわいそう。
どんな状態でもしっかり出来る様、魂に御教えを刻み込んで覚えなさい、
そんな風に今では感じられます。

ー 続く ー

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